日本vsスペイン U19 準々決勝② ~試合の流れ〜
Spain v Japan - Full Game - Quarter-Final - FIBA U19 Women's Basketball World Cup 2017
1Q
高さとフィジカルのスペインとスピードと動きで高い質を誇る日本。スペインはPnRを起点にしながら、F陣のペイントアタック。日本は、コンビネーションプレーで、相手のオーバーDをうまく誘う。日本はRを支配されながらも、R後のDFで粘りを見せ簡単にスコアさせない。21-13で日本8点リード。
2Q
スペインのアンスポ後に、3-2ゾーンを仕掛けるスペイン。しかし、コミュニケーションミスから自滅し、日本はアウトサイドからスコアを重ねる。終盤、スペインはインサイドを強調するも流れをつかめない。ゾーンの仕掛けが明暗をわけた2Q。46-25とリードを21点差に広げて折り返す。
3Q
スペインはオールコートでプレッシャーをかけ、日本のTOを誘発。しかし、奪いとったボールをスムーズにスコアすることができない。逆に日本がカウンターからスコアし、点差を広げる。オールコートDが裏目に出たわけではないが、日本が慣れたところでスペインは次の一手がほしかった。
4Q
プレッシャーをかけるスペイン。それをカウンターでかわす日本。日本もミスがないわけではないが、点差が気持ちに余裕をもたせるのか大崩れしない。点差を守りきり、95-71でゲームセット。日本は常に先手を取り、「試合運び」の勝利。
◆ recommendation
素材は素晴らしく、これからも注目したいスペイン。2Q仕掛けたゾーンから、終始後手にまわってしまった。結果論だが、ゾーンや前線からのプレッシャーDは適度に、がっぶりよつの横綱相撲でも勝てた試合ではなかったか。F陣のフィジカル差は圧倒的で、試合終盤を見越し相手ファールを重ねることを貫いてもよかったはずだ。
一方の日本は、相手の出方に対して見事にカウンターを食らわせた形となった。バタついた試合になりそうな中、G陣のコントロールとそつのないあわせはグレートだった。途中、萩原HCがセンターに対する詳細なDの指示も的確に遂行するなど、遂行力の高さを伺わせた。遂行力こそ、日本の特徴であり、勝利の鍵だと考えている。