Basketball Remcommendation

弱いチームが強いチームに勝つために参考になる(であろう)バスケのいろいろ(動画・考え方など)をリコンメンド!弱いチームだって勝てるのがバスケットボールだ!(と思ってます)

日本vsスペイン U19 準々決勝③ 〜リバウンド〜

Spain v Japan - Full Game - Quarter-Final - FIBA U19 Women's Basketball World Cup 2017

https://youtu.be/26l4JFU8Gz8

フィジカルで劣る日本が世界の強豪と戦う際に、勝敗をわけるポイントとして「リバウンド」がよくあげられる。しかし、バスケットボールは点数の取り合いであって、リバウンドの取り合いではない。重要なことは、ひとつのリバウンドをどのように得点に絡めるかだと考えている。


言い換えれば、日本の勝機はトランジションを制することで見えてくるはずだ。DRは5人全員が参加し、ORはセーフティーとリバウンドのバランスを取りにながら効率的に確保し、そのアドバンテージをOFやDFで生かしたい。特にG陣のリバウンド参加やC陣のプッシュスキルはポイントになる。

 

※補足すると「走るバスケットボール」が日本に必要だと言いたいわけではない。トランジションOF、トランジションDFの質こそ、日本にとっての最大の武器になる。そのためには、意図的に相手を嵌めるDFとDRで生じたアドバンテージを効率よくいかすOFが必要になる。この点については、後日まとめたい。

 

◆ 今回のスタッツ

Spain v Japan Boxscore - FIBA U19 Women’s Basketball World Cup 2017 - FIBA.basketball:

http://www.fiba.basketball/world/u19women/2017/2807/Spain-Japan#|tab=boxscore_statistics

スペイン:OR 21、DR 21、total 42(FG 27/75 36%)

日本:OR 14、DR 32、total 46(FG 36/71 51%)

 

シュートが落ちればリバウンドの本数は増える。スペインのORが多くDRが少ないのは、スペインのシュート確率が低く、日本のシュート確率が高かったゆえの現象ともいえる。日本のシュート確率が高い要因は、スペインがリングまわりのシュートを決めきれず、カウンターでの得点が相当数あったことだ。

 

図:スペイン シュートチャート3Q

 

決めるべきシュートを演出するのがスタッフの責任であって、それを決めきるのは選手の責任である。スペインは、リバウンド総数の半分がORにも関わらず、FGが上がらなかったことは首脳陣の頭が痛いところだろう。やるべきことはやっているが結果が出ない状況は迷いを生む。日本がつけ入った隙はまさにそこであった。