Basketball Remcommendation

弱いチームが強いチームに勝つために参考になる(であろう)バスケのいろいろ(動画・考え方など)をリコンメンド!弱いチームだって勝てるのがバスケットボールだ!(と思ってます)

高校時代にソフトボール部だった彼女がバスケットボールのコーチになるというアドバンテージ

世界中には

・選手としてはプロになれなかったのに・・・

・部活動でも競技した経験はないのに・・・

・最初はなるつもりもなかったのに・・・

現在プロコーチとして(もしくはプロ中のプロのグレートコーチとして)活躍しているコーチがごまんといる。

matome.naver.jp

 

サラリーマンの誰しもが、新人時代に「事実と所感はわけろ」と忠告された経験があるはずだが、コーチングの現場でも同様ではないか。「自分はこうしていた」「自分はこの練習が好きだった(嫌いだった)」「自分はこうやって教わった」といった自身の競技経験から生じる所感が、コーチングの際に事実とすり替わるケースは少なくない。

 

バスケットボールは日々進化していて、自身が競技者としてプレーしていた「あの時代」のバスケットボールは ~ひとつの時代を築いたことは事実だが~ 現代バスケットボールとは似て異なる。それを自覚した上で、自身が採る解決策が「あの時代」と同様であった場合に、「この方法で本当に大丈夫か?」というストッパーになるのであれば、自身の競技経験にひとつの意味を持たせたことにはなるが・・・。

 

私は以下の3点から学び、自身にフィードバックし、次の試合のヒントとしている。

1)グレートゲーム(モデルゲーム)から
-劣勢のチームが優勢のチームに勝った試合など。自チームと相手チームの特徴や戦術が似ているゲームをチョイスするとなお良い。

2)グレートコーチ(モデルコーチ)から
ー強いチームのコーチ、ということではなく、共感できるフィロソフィーをもったコーチをチョイスするとよい。

3)自チームの選手から
-最も注目するべきは、自チームの選手の、目の前に立ちはだかる壁の存在だ。その壁を取り払うことに注力していれば、選手はいつかゴールにたどり着く。


1から自分だけでなにか偉大なことを成し遂げる。これほど傲慢な態度はあるだろうか。自分が考えること=世界中の誰も考えていないこと、なはずがない。ネット上で世界中のゲームやクリニックを見ることができる。すでに自分がほしい答えがあるはずだ。誰だって最初は自分に能力はないのだから、真似ることを嫌ってはいけない。

 

「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです」。ニュートンが友人に送った手紙の中の一文である。世界的な天才科学者でさえ、過去の文献をもとにし、その上で自身のイマジネーションを展開した、と語っている。彼の偉大さは、彼が1から築いたものではない。

巨人の肩の上 - Wikipedia

経験があろうがなかろうが、巨人の肩の上に立ち、自身に新しい知識をインストールする必要がある。ただし、バスケットボールの競技経験をもつ人間が、バスケットボールをコーチングをする場合、まずは「あの時代」のバスケットボールをアンインストールするところからはじめなければいけない。これが実は大変手間な作業である。

 

ゆえに競技経験がないことは、ディスアドバンテージではない。むしろ、アドバンテージですらある。コーチにとって重要な能力は、目的にあわせて適切にモデルゲーム・コーチを選べる能力であり、巨人の肩に乗りながら、自チームの選手の声に耳を傾けることである。それができれば、前述したグレートなコーチに少しでも近づけるはずだ、と信じている。